わかいママが追いつめられるもうひとつの理由

生後3ヶ月になる娘があまりにも泣くので、実母にどうしたらいいか相談したらこんな答えが返ってきた。

「泣いててもほっといていいのよ」



実母がわかかったころ、働いているママたちはみんな出産後2ヶ月休暇を取るだけで仕事に復帰していたのだそうだ。

そしてその頃、欧米から育児方法が伝来したばかりの時期であるため、寝るときは子供だけ別の部屋に寝かせ、ぬいぐるみか何かを持たせ、泣いていてもそのままにしておけばそのうちに泣き止むという育児方法を取り入れていたのだと聞いたことがある。そして、母乳よりもミルクを飲ませて太らせるのがよいと言われていたそうだ。

「・・・・・」
わたしには返す言葉がなかった。今の若い母親は、泣けば抱っこで母乳よりミルク、赤ちゃんが小さいうちは出来るだけ親がつきっきりで面倒を見るのが普通だと思っているので、実母の年代の(ちょうどお姑さん世代)育児方法に違和感を覚えるのだ。

これだ! と思った。

わかいママが、泣きわめく赤ちゃんと2人っきりで孤立し、途方に暮れる理由はこういう理由もあるのだ。

周囲の理解を得られない。

若いママにとって、どうせ手助けしてくれるのなら、今の育児にのっとって、自分が望むとおりの育児をして欲しいと思うのだ。しかし、もともと保母さんの仕事をし、保母さんと幼稚園教諭の2つの免許を持つ実母がこんな考えを未だに宗教のように崇めているのだ。

これじゃ、育児を人任せに出来ないや・・・。
そう思った瞬間でした。
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今の20〜30代のわかもののうつ病に罹る率が高いのは、
こういうほったらかし育児と何か関係があるのではないかと思ったりもしたのでした。

産後2ヶ月で社会復帰するのが当たり前、母親が仕事を持つのが当然! の諸外国では、子供は気性の荒い性格に育つ傾向があるのだそうだ。これも何かわたしたちの世代の抱える問題と関係があるのかも知れないですね。

わたしの産まれた時に、母は保母さんの仕事を辞めて自営業の手伝いをはじめたらしいです。