定型発達でない子を持つ母にとっての、ネット記事と現実の乖離

子供が寝ている間にインターネットで記事を読んでいると、
出産後も仕事をしたいと思っている母親が多く、
育児休業が終わるや否や1歳の子供を0歳児クラスに預けて働こうとするも、
待機児童の多さに圧倒され、願いかなわずだとか、
職場復帰しても、保育園へのお迎えがあるので最悪でも5時半には退社しないといけないだとか、
そんな記事がたくさん出てくる。

定型発達ではない子供をもつ母からすると、
満1歳で子供を0歳児クラスに預けても、発達に偏りがあるだの多動だの指示が通らないだのなんだのという理由で、保育園から呼び出しがかかり、
「お母さん、この子のためにも仕事をいったんはおやめになって、母子通園の療育を受けてください」
という話になったり、はたまたは1歳半検診の簡単な発達検査でひっかかり、保健センターの週2で行われている親子教室に通ってくださいという話になったりするので、
職場復帰は定型発達児の親よりも難しくなるのです。

当の子どもからしてみたら、定型発達児は1歳から母親と離れて預けられるのに、定型発達児でなければ、もっともっと長く母親と一緒にいられるわけなので、定型発達児に産まれなくてよかった! だの、あの子はいいよな・・・、自分なんかはマニュアル通りに育ってしまったものだから、こんな小さいじぶんから保育園に預けられるんだよだの、そんな感じになるのでしょうか。

海外なんかでは、産後2か月が終わったらみんな普通に職場復帰するみたいなんですが、もし発達障碍だのなんだのという話になったら、どうなるんでしょうか? ニキリンコさんの本を読んでみたら、アメリカでは、発達障碍児の家まで毎朝スクールバスが迎えに来て、母親が働いている最中に子供は特別なセラピーを受けることになるらしいですが。