DSM5-アスペルガー障碍が消えたことに関する考察

※この記事は、当事者(かもしれない)の母親であり、まったく専門家でもなんでもない女性の単なる考えと言うことでお読みください。

ご存知のとおり、DSM5が出たことにより、アスペルガー障碍が消えました。
自閉症アスペルガー障碍、ADHD、LDなどはすべて自閉症スペクトラム症に名義変更され、該当児童の保護者からしてみたら、そんなことのために、余計に、自分の子どもの症状を説明するのがめんどくさくなったような感じもします。

また、これまでアスペルガー圏にいた子どもの親となると、IQの高い低いにかかわらず、ひとからげに自閉症スペクトラム症に変わったことにより、以前より余計に自分の子どもの発達障碍を認めたくなくなりました。アスペルガー障碍だったから認めることができたのに、そうじゃないなら認めないということです。そういう親も結構いるはずです。

更に、自閉症スペクトラム症に名前が統一したため、3歳に診断するものだという意識が強くなり、このために、かつてアスペルガー障碍だと言われていた子どもたちが、診断を受けることもなくスルーする傾向が強まっているのは確実にあると思われます。なぜなら、アスペルガー障碍というのは、そんな低年齢でははっきりとはわからないからです。2歳、3歳で疑わしく、そして5歳や7歳で診断されるアスペルガーのお子さんは以前から多かったのです。それが、自閉症スペクトラム症と統一されたために、3歳で診断されなかったからうちの子は大丈夫と保護者が勘違いするケースが多くなっているような気がします。(うちの子も、3歳では診断の必要なしと言われています。発達検査も正常範囲内でした)

加えて、3歳で診断するのが一般的だよねという考えで、該当児童とその保護者の周りにいる支援者がいるため、3歳で自閉症スペクトラムと診断されたのに、5歳、7歳では個性の範囲になるお子さんもいたりするはずです。(もともと診断されたのが、あとで個性の範囲になること自体100人に数人くらいのまれな話だと思ってください、そういうことはめったにありませんが、どこが自閉症なのかもわからないのに診断がつくようなお子さんだとあるかもしれません)

というわけで、わたしとしましては、DSM4のほうがよりわかりやすいのですが、みなさまどう思われますか?