大津のいじめについて思うこと

大津のいじめの話しはニュースで観ましたが、
こういうデリケートな問題はよくよく考えてから発言すべきと思い、ブログに書くのはしばらく控えておりました。

この話しを聞いてまず思ったことは、わたしたちの時代では、いじめの内容が全く違うという事と、学校側の対応の仕方も全く違っているという事です。

わたしたちの時代は、言葉でからかう・集団で無視する・暴力を振るう・葬式ごっこをする・飛び降りの練習をさせるという内容のいじめがたしかにありました。わたし自身も、言葉でのからかいや、無視まではされたことがあり、たいへんに辛かったのを覚えています。

わたしは年齢的にも自分の子供が将来的にいじめに遭ったらどうするかについて考えました。いじめの加害者とその親を、学校側に呼び出してもらって文句を言ってやる! という結論に達しましたが、大津のいじめの記事を読んでみると、いじめっ子の方がまるで自分こそが被害者であるかのような態度を取っておりますし、そんな親に何を言っても無駄ですし、しかも加害者側のほうが数が多いので手のうちようもありません。

わたしが読んだweb記事では、こういうときに弁護士に相談しましょうと書いてありましたが、学校側に相談する前にいきなり弁護士に依頼をして証拠を集めたりする親がモンスターペアレント扱いされることは間違いないでしょう。

そこで、自分たちの時代のいじめとなにが根本的に違うのか考えてみました。
決定的に違うのは、クラス担任の対応の仕方だったのです。すくなくとも、わたしたち30代後半の人間が中学生だった頃は、中学校の先生が大変に怖く、いじめも大津のいじめほど深刻化しなかったのです。わたしがクラスの男子に「学校に来るな!」と言われていても、(ま、わたし自身自慢話が大好きだったので彼には嫌われていたのかもしれませんが)先生がホームルームで加害者に注意していました。それでも加害者の態度は変わりませんでしたが、それ以上深刻化することもありませんでした。

大津のいじめ問題で、いじめが起こっているその場で対処できるのは、周りにいたクラスメートと学校の先生くらいです。クラスメートは先生に報告するなど、すべきことはしていると判断されるので、問題があるのは、この中学校の先生です。記事によればこの先生はいじめを見てみぬふりをしていたというではありませんか。

いじめがなくなることはないと言われますが、昔のような怖い先生のイメージって言うのが消えてなくなってしまっているところが何か問題があるのではないかと思ったのです。