病院でアルバイトしていた人が、無痛分娩について思うところを語ってみるの回

わたしは、内科と産婦人科でアルバイトをしていたことがあります。

ちなみに、看護師ではありません。ヘルパーと医療事務の資格なら持っていますが。

閑話休題

無痛分娩による医療事故について、ニュースでいろいろ読みますが、

無痛分娩を受ける側の皆さんは、無痛分娩について、リスクとメリットに関する説明をきちんと受けていますでしょうか?

 

わたしが働いていた病院では、無痛分娩は、受け付けていませんでした。

働いていたのは、今より云十年も前でしたから。

 

無痛分娩は、ヨーロッパでは当たり前に行われています。

ただ、日本とヨーロッパはそもそも、何対何医療という基準が違っていて、

無痛分娩を行うときは、医者が2人つくことになります。

日本で、無痛分娩を高いお金を取ってこれからも行っていくのであれば、麻酔医をどこかから連れてきてもらわなきゃ困るという話なのですよ。

 

麻酔に、どれだけのリスクがあるか、医者だって看護師だって、これでもかっ! っていうくらい、学校で習っているはずなんですよ。

 

お産に麻酔を使うことによって、せっかく進んできた陣痛が弱まってしまうことだってあるし、その影響で、かんしを使って赤ちゃんの頭を挟んで無理やり引っ張り出すことだってあるわけなんですよ。赤ちゃんにとってちょっと危険度が高くなりますね、そんなことしたら。

 

麻酔を使うことによる観察ポイントと、お産に関する観察ポイントというのはあって、

一人の医者でそのすべてをきちんと管理するのは無理でしょう。どう考えても。

 

医者ひとり、助産師ひとり看護婦? 人っていう体制で、無痛分娩を今後も続けるのなら、わたしは、これからお産を経験する機会があったとしても絶対に無痛分娩は選びません。

 

それに、子宮口が開ききるまで、麻酔は使わないんでしょう。

赤ちゃんが出てこられなくなるとまずいですからね。

それって、麻酔の意味がどれくらいあるのかな・・・。

無痛分娩を使っても、やっぱり、痛みは相当のものと思います。

 

最後に、重要なことなのでもう一度言います。

無痛分娩を行うのに、患者さんは、5万ものお金を追加で払っているんです。

それに対する対価として、それ専門の麻酔医をひとりくらい確保していただきたいものです。