ひさしぶりにあった、子どもと同じ学年の療育ママ

スーパーで何気に買い物していたら、何気に、子どもと同じ学年の療育ママとひさしぶりに会った。はじめはむちゃくちゃびっくりして、「元気?」と聞いてみた。彼女のところの子は、はじめはうちの子と同じ市の小学校の支援級に通っていたけれど、臨時休校の最中に支援学校に転校したとうわさで聞いていた。

 

なんでも彼女のところは、旦那さんと儀両親と、育児について意見が対立していて、彼女は市の学校に通わせたいと思っていて、向こうは支援学校に通わせたいと思っているらしく、臨時休校中に無理やり意見を押し通されて、結局は負けてしまったのだと彼女は語った。

 

インクルーシブ教育っていう考えが、だいぶ前から言われていて、結局は、まったくそういう流れに時代が追い付いてきていないのだ。わたしが読んだインクルーシブ教育の本には、障害者本人が、障害を持っていることを意識しないで暮らせる社会を目指すために云々・・・支援学校は廃止の方向に。そして、もし普通級の子が、障害児をいじめることがあったとしてもそれは、学級経営の問題である・・・以下略・・・なんたらかんたらと書いてあった。

 

冊子にまとめるのはたやすいが、実際に運用するには至難の業というところだろうか。

子どもがたくさん生まれれば、そのうちの何割かが、病気や障害を持って育っていくのが普通なのだが、わたしたち普通クラスの人間にとっては、支援学校だの支援級だのがあるから、そんなことも知らないままに生きていくことになるのだ。それはそれで不自然だと言える。

 

なので、彼女がお子さんを市の学校に通わせたいと願うのは、間違いとは決して言えないと思うのだ。別に彼女のお子さんは授業を妨害するタイプではないしましてや暴力をふるうタイプでもない。

 

市には、教育にたいして意見を言う、コーディーネーターみたいなスタッフがいるのだけれど、そういうひとが、支援級に行かせないのは親のエゴだとか言うとしたらちょっとどうかと思うのだ。時代に逆行する流れを自分たちが推し進めていることに関しては棚上げにして、不必要に親を苦しませるだけなのなら、それが正しいとは言えないんじゃないかと思う。

 

さらに、近年、市の公立校に通う支援級の子どもたちの数が異様に増えているのだけれども、これも時代に逆行しているんじゃないかと思えてくるのだがわたしが間違っているのだろうか。

 

もし、教育コーディーネーターの意見がなにもかもそのまま正しいとして、近年急速に支援が必要な子どもが増え始めたと、この事象を受けて考えるのはこれはまた不自然というものではなかろうか。