発達心理学の観点から

発達心理学の本を、昔読んだ。
0歳児の赤ちゃんを、透明色の板の上でハイハイさせる実験、それ以上進んだらおこっちるような所では赤ちゃんは母親の顔を振り返って見て、母親が怒った顔や困った顔をしたら、(空気を読んで)それ以上前へ進まないが、にこにこ笑っていれば、そのままご機嫌にハイハイするものだ。
という内容の記述があったのを覚えている。

まめこの腰が座り、ハイハイが出来るようになると、上記の通りの行動をするものだと思っていたのだが、実際は違った。

自分の興味のあるもの(視覚刺激)につられて、ハイハイをしていって、その対象で遊び始めても、更に別の興味のあるものが見つかると、途中で遊びを放り出してまた別のところにハイハイしていってしまうのだ。その間、母親の顔を振り返ってみることはない。

このころ、本に書いてあることが全員に当てはまるわけじゃないんだと思ってしまった自分がいた。まめこに何かがあるとは考えなかったのだ。

当時、1歳の誕生日で保育園に入るころ、まだまめこは数歩しか歩けなかったのでベビーカーに乗せたまま面接したのだが、その時は、保育士さんから療育を薦められることはなかったのだ。

1歳半になって、そろそろ働きたいと思い始めたころ、わたしの胃のポリープが見つかり、一時保育を利用しなくてはならなくなったために面接した保育園の主任さんに、「この子は保育園に入れる前に療育園に入れた方がいい」と言われました。理由は、周りの人の顔色を確認することがなく、どんどんと自分の行きたいところに行ってしまうから。

まだまだ、自閉の程度がどれくらいのものか、知的な遅れないかなどはわかっていませんが、視覚刺激につられて(聴覚刺激にもつられますが)次から次へと動き回るところから、典型的なADHDじゃないかと思うようになりました。
それは1歳2か月ごろのことでしたが、当時はママ友にこぼすことはあっても、保健センターに相談する勇気はなかったのだ。