けれども、耳の検査だけは必ずしたほうがいいですよ!(声を大にして

発達障碍ブームについて、前回の記事で書きましたが、今回は、聴覚の問題について言及します。

言葉の遅れだの、落ち着きのなさだのが、乳幼児期に気になった場合、早いうちに、聴覚の検査だけは済ましておいたほうがいいですよ! (マジで)

わたしの知り合いのおばさんの親戚に(だからいったい、どういう間柄だっていうのって言われそうだけど、そのあたりはスルーしてくださいね)、3歳過ぎになっても「バッ! バッ!」しか言わないお子さんがいました。おばさんは、言葉が遅れていることにすぐに気がついて、そこお子さんのお母さんに指摘しました。言葉の遅れについてはほかの人にも言われていたみたいですが、言われれば言われるほどお母さんは怒って拒否します。「うちの子は大丈夫!」と。

早生まれのため、就園直前に3歳児検診がありましたが、そのときに、言葉の遅れについて指摘があったのかなかったのか、とにかく、自閉症児特有の特性みたいなものはなさそうだったからなのか、耳の検査をすることだけ保健センターから意見があったみたいですが、そのお母さんはそれをスルーし、市内の幼稚園に就園させたのですよ。おそらく、言葉だけがおそいお子さんで、幼稚園に入れば伸びると判断されたんでしょうね。

4月から幼稚園に入りましたが、5月になって、本格的な聴力検査を医療機関で受けて、耳が聞こえていなかったことがわかったそうです。幸い、そのお子さんの住んでいるエリアには、幼稚園部から高等部まである聾学校がありますので、そこに転向するということになりました。

しかし、発達障碍の療育についてはNHKなどでやっていてよく知られていますが、聴力の弱いお子さんのための療育が病院で行われているということは、あんまり知られていないみたいですね。生後3ヶ月くらいに気がつけば、そこから補聴器を使って療育スタートができるので、呼んでも振り向かないとか、言葉が遅いとか、落ち着きがないとかそういう兆候があった場合、知能とかに遅れがなさそうだから大丈夫じゃない? とのんきに構えずに、聴力検査だけはしておいたほうがいいですよ!