発達障碍ではないと診断されることの恐ろしさについて

本日は、発達障碍ではありませんと専門医から診断されることの恐ろしさについて言及します。
なぬ? 先日まで、発達障碍ではないと言われてあんなに喜んでたくせにまた違うことを書くのか? と、思われると思います。しかし、当事者の親の立場に立ってみたら、それで安心! よかったよかった♪ とはならないのですよ。

発達障碍ではない=定型発達なのか? と聞かれたら、そうとも言い切れないからです。
小学校の普通クラスに、専門の病院で検査してみても問題がないと言われている、でもちょっと気になる子どもたちがいるという記事を読んだことのある方も多いと思います。そういう子どものことを診断グレーというそうなのですが、(グレーって文脈によってぜんぜん違う意味になるからやっかいですね(汗))。そういう子が、授業中に脱走してみたり、宿題を忘れたり、先生にものを投げつけてしまったり、お友達に噛み付いてしまったりしたら、

「わざとやっている!!(怒)」

ということになりませんか?

空恐ろしいですね。

子どもを育てたことのある方になら分かっていただけるとは思いますが、発達心理学の教科書のとおりに育っていくような子どもってひとりとしていないと思います。運動にしろ社会性にしろ言葉にしろ手先の器用さにしろ身辺自立にしろ、どの子にも何かしら早い遅いがあるのはお分かりかと思います。だから、ちょっと気になる所見はあるけれども、診断がおりない子どもたちというのもいてもおかしくないですよね?

しかし、小学校の普通クラス(中学も)の先生って、子どもたちを頭ごなしに怒鳴りつけたりするひと、多くないですか? 見てないところで子ども同士のけんかがはじまったときに、勝手に○○君が悪いとか決め付ける先生、多くないですか? ひと昔前なんて、三角定規や棒を持った先生、たくさんいませんでしたか?

自分の子どもをそういう先生から守るために、どうしても発達障碍だと診断を受けたいと望んでいるお母さんも実在します。(しかし、何軒病院をはしごしてもなかなか診断はおりないようで、お母さんもやきもきしています)

それって、発達障碍がブームになっているのが問題なのか、学校教育が問題なのか、いったいどっちなんだろうかと思いませんか? わたしには学校教育が病的な問題をはらんでいるように思えてならないのですが。