二次障碍それは、軽度とグレーゾーンの人に起きる障碍だったりする

2次障碍。それは、軽度の自閉傾向がある人や、軽度の遅れがある人が、定型発達にしか見えないゆえに周囲からなかなか困っていることに関してサポートを受けることが出来ず、だんだん周囲からの期待や自分の適応力とのギャップが開いていき、深刻化していく問題です。

実はこれ、アスペルガーADHD・LD・知的ボーダー(IQ80代から70代くらい)のひとたちに多く起きることなのです。

ある程度の重症度のある自閉症スペクトラムだったり、知的障害だったりするひとたちは、逆に、社会的な支援を受けやすいからと言う理由で、2次障碍になるひとはすくないのです。

うちの子は、療育手帳がもらえなかったから、大丈夫なんだ。精神障害者手帳がもらえなかったから大丈夫なんだというのは、実はかなり間違っていると言えます。

そして、興味深いことに、診断を受けている上記の軽度発達障害のひとと、未診断のままやり過ごしてきた軽度発達障害のひとと比較すると、診断を受けている人たちのほうが社会適応能力が高いのです。

親御さんのほうが、お子さんの障碍を受け入れたくなくて、未診断のままやり過ごしてきた場合、周囲と本人の適応力のギャップがだんだん大きくなっていって不適応になっていても、なかなか発達外来ないし、心療内科などへの受診へはつながりにくいということと、診断を受けているお子さんのほうが、親子ともにお子さんの障碍受容が出来ている為、適応がよかったり、2次障碍になってもすぐに環境を調節できたりすることができるところからこういう傾向が大きいのだと思います。

なので、わたしは、まめこがグレーゾーンだからという理由で、手放しで喜んだり出来ません。このまま、まめこの自閉傾向がだんだん薄くなっていってくれるのであればこのままグレーでいけるのですが、寝るのが苦手だったり、感覚過敏があったりするのはこの小さい年齢ではなんとも判断しようがありません。ただ、市の公立保育園に入れてみて、療育を受けていないほかのグレーのお子さんより、よっぽど適応がよく、お友達からも愛されている様子なのでかなり安心しています。