子育てと孤独感

赤ちゃんと2人きりの生活で、孤独感を感じるなんてありえないと思っていた。

子供を独り占めしたいわたしと、わたしがいないと生きられない赤ちゃんの生活は至福の時間であるに違いないのに・・・。

しかし、里帰り中、アパートの一室で、わたしは孤独感を感じていた。

赤ちゃんには自分の意思などないように思えたからだ。

口をちゅぱちゅぱするのは、きゅうてつ反射。
手を握ってくるのも、反射。
微笑むのも、反射。
手足をばたばたするのは、ジェネラルムーブメント。

赤ちゃんがやることのほとんどが、反射だと、育児書にも書いてあるし、産婦人科助産士さんも言っていた。

たとえば赤ちゃんがギャン泣きしていても、眠いのに眠れないから泣いている場合であっても、オムツが汚れていて気持ち悪いから泣いていても、口元におっぱいを持っていけばちゅぱちゅぱするのだ。(それが反射だから)

だから、赤ちゃんが泣いている理由がまったくわからず、育児ノートで前回の授乳からどれくらい時間が経過しているかをたまにチェックしながら授乳したりオムツを替えたり寝かしつけたりするしかなかったのだ。