発達の遅れ

1歳半検診で、指さしをしないことと落ち着きなく動き回ることを相談してから3カ月が過ぎました。

保健師さんにお願いして、本当は2歳過ぎの子供しか参加できない親子教室に隔週で参加させてもらえるようになりました。

すくすく相談(臨床心理士の検査)と、すくすく検診(発達専門の小児科医の診察と相談)を受けました。

すくすく検診のお医者さんによれば、1歳半では障害の有無はまだわからないとのこと。まだ幼い時期には発達の遅れとしか診断できないため、病院としては何もできないのだそうです。

そこで、保健センターへ何度も相談することを繰り返して(これが結構凹むことも多いのですが)、
親子教室へも参加して、3歳児検診を受けた時にまた引っかかるようであれば、そこで保健センターから紹介状をもらって病院で検査を受けたり療育を受けたりするようになるのだそうです。

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専業主婦になったわたしは、毎日24時間、まめこと一緒に過ごしています。
託児所や保育園に預けたこともありますが、ハロワの講習会やがん検診などを受けるときのどうしてもやむを得ないときだけで、それいがは自分の体調が悪い時ですらまめこと一緒にいます。

絵本は毎日10回以上読み聞かせています。
支援センターへもほぼ毎日通っていました。

それでも、まめことわたしとの相互的なコミュニケーションがうまく取れていなかったのは、
遊んでいる間も動き回るタイプのまめこを、母のわたしが耐えず後ろから追いかけて行くだけだったり、視覚優位で絵本の絵ばかりを目で追ってぺらぺらページをめくっていくまめこにかまわず、わたしは何度も読んで覚えてしまった絵本のストーリーをまめこの動きには合せずに何度も繰り返すだけだったからなのかもしれません。

支援センターでも同様で、まめこがおままごとに熱中している最中、わたしはまめこの後ろから声をかけていましたから!

その毎日の繰り返しによって、まめこは声をかけても8割がた無視するようになり、また、遊んでいる間もなかなか目が合いませんでした。

起きている間中、テレビやCDをかけ流していたため、まめこの遊びに、母のわたしが焦点を合わせることが難しかったのです。

1歳半検診でひっかかってから、テレビは本当に見たいものしか見ないことに決めて、普段はスイッチを消すようにし、そして、最近では音楽のCDですら聞かないようにしています。

まめこが部屋の中をきゃっきゃっ言いながら走り回っている間は、同じように走り回り、わざと転んだ時は同じようにわざと転び、絵本をぺらぺらめくるだけの時は、ぺらぺらめくるよーと言いながら、まめこの行動を言葉化し、まめこが好きなページで止まって、指さしをはじめたら、指したものの名前を言うように変えました。

ひととの相互的な関わりの能力の部分があまり伸びていないので、まめこのコミュニケーション能力もいまいち伸びが悪いのだそうです。

そういわれ、声をかけるときは前から、そして、可能な限りまめこのまねをして一緒に遊び、まめこの遊びの中にフォーカスして入り込むようにしてから、まめことはよく視線が合うようになり、まめこの社会性も伸びたのです。

保健センターから、子供とのかかわり方を変えてくださいと言われたけれど、はじめから子供にはよく話しかけていた。そんなことははじめからやっていた! と怒っているママがよくネット上に散見されますが、プロのひとたちは、ママのかかわり方をダメ出ししているわけじゃないんです。ママはじゅうぶん努力しているしそういうことも認めているけれども、おなじ努力をするならもうちょこっと視点をや方法を変えてみた方が今より効果が上がるよ! と言っているのではないでしょうか?

それから、保健センターや児童発達支援センターでの療育について、こんなのを受けさせても子育て支援センターと同じことをしているだけだし、仕事を休んでまで参加する意味が分からないと書いているママもいるみたいですが、療育っていうのは、ママに子供とのかかわり方を教えるところなんです。

療育に参加することなしにうまく子育て出来ている家庭も多いのですが、わたしたちが育てているのは、ちょっと難しくて個性豊かな子供たちですよね? うちのまめこも興味が次から次へと変わっていく視覚優位で、おまけによく動き回る落ち着きのないこどもですので、子育て支援センターへ来ても、ママがママ友と話している間に、その周りをうろうろ歩き回ったり遊んだりするような育てやすい子供とは違いますよね?

どの子にも同じ方法が通用するわけじゃないはずだと思います。

どちらにしろ、1歳半検診でひっかかって凹んだり泣いたりした日以降、まめこもわたしも本当に成長しました。