発達障碍ということ

お子さんの誕生を心から喜び、
神様からいただいた大切な命を大切に育てようとしはじめたばかりなのに、
1歳半検診にひっかかり、
あるいは3歳児検診にひっかかり、
保健師から、療育を勧められるというのは、
どんなお母さんにとっても不測の事態であり、
うちの子に障碍があるなんて認めたくないわ!
と、絶望の淵に立たされるものなのです。

しかし、考えてみてください。
わたしたち大人だって、得意なこと不得意なこと、
あるのが当たり前でしょう?

まだ、ほんの小さなお子さんの得意なことを伸ばし、
苦手なことをフォローしていくのに必要な、専門的なフォローをするための療育は、

どんなお子さんに取っても、有意義な物になるはずです。

藁にもすがる思いで療育を始めたとたん、講習会だの講演会だのに参加させられ、「障碍児、障碍児! って、うるさいんだよ!!(怒)こんなんだったら、療育園(児童発達センター)なんかに子どもを入れるんじゃなかった!」

と腹を立てていたわたしに、

「お子さんの発達や、不得意の部分を支援するために、診断をつけるだけですよ」

と、保健センターのお医者さんは言いました。

わたしにも、発達の凸凹はあります。いい年した大人なので、自分でもわかっています。

人の声がざわざわするところで、話し相手の声をより分けて聞くことができません。

大学の講義など、口頭で延々とやってもらえると、実はそれほど理解することができなくて困ったりします。(大学時代、真面目に出席していた割にはかなり成績は悪かったです)テキストがないと、わたしには学習はむずかしいです。

ひとに合わせるのが苦手です。

相手の話しを聞くのが苦手です。(これは就職してから、電話のロープレなどでかなり練習して、少しは相手の話しを聞くことが出来るようになりましたが、逆に、プライベートで電話に出るのが大嫌いになりました)

しかし、わたしはおとななので、専門の病院に行ってわざわざ診断やアドバイスなど受けなくても、自分でわかっているので、聞き逃したとことは友だちに聞くなど自分でなんとかすればいいのです。

ええ!? うちの子に障碍が!?

って、保健センターで療育を薦められたら、誰だって思いますよね?

でも、そういう問題じゃないんです。
まずは小さな集団で、専門家のアドバイスを受けながら、
子どもの発達を促すことが、どれほど大切か、
あと3か月で1年間療育をうけたことになるわたしとまめこにはとってもよくわかるのです。