1歳半検診−地域格差−早期発見・早期診断について

わたしが住んでいるのは愛知県です。
同じ県内でも、地域によって、1歳半検診の様子が全く違うそうです。

わたしが子育てしているのは、海沿いのひどい田舎です。
所謂、自閉症スペクトラムと、のちに診断される子供を持つお母さんたちも、
1歳半検診で様子見になって、保健センターの親子教室に月2回で通うようになって、
3歳児検診もしくは、保育園や幼稚園の一斉申し込み(11月)のどちらか早い方で、
検診にひっかかる、または入園を断られるのどちらかにより、
療育センターを紹介され、そののちに診断を受けるという流れになっています。
それらのお母さんたちは、3歳になるまでは自分の子どもはちょっと発達が遅れているだけだとか、ちょっと落ち着きがないだけと思ってきているので、本当にショックだと思います。

同じ愛知県でも、名古屋に住んでいる人は、1歳半検診で引っかかった段階で、おそらくは自閉症スペクトラムであろうということを先生から告知され、そこから療育センターに通う権利を勝ち取るという手順を踏んでいるお母さんたちが多いそうです。まだ子供が1歳半で、やっと歩き出して子どもらしくなってから数か月しか経ってないのに、いきなり障碍ですなどと告げられて、怒れてくるやら悲しいやらで、どうやって自分のショックに立ち向かっていくかもわからないことでしょう。だって、まだまだ赤ちゃんを卒業したばかりですし、発達障碍らしい行動はまだまだそれほど目立たないわけですし。

発達障害というものは、優れた医師が検診をすれば、はやくて生後10か月から、1歳半検診くらいになれば確実にわかるのだそうです。

わたしの住んでいる地区では、1歳半検診は過去に小児神経科で働いていた女医さんがやるので、結構はやくに見つけているはずなのですが、地域全体の雰囲気はとってものんびりなので、たいていの人は3歳児クラスから発達センターに通うことが多いです。

うちみたいに2歳児クラスの4月から療育をしていれば、できることも増えますし、落ち着きのなさも目立ってこないわけでもないです。ただ、あまりにも早期に発見されて早期に療育を開始してしまうことが、親を苦しめることになることには変わりないと思います。

ただ、3歳になって、保育園に落ちてからやっと指摘されて気が付いたケースのお母さんたちは、どうしてもっと早く指摘してくれなかったの? って言っています。

どちらがいいのかはわかりません。

早期に療育を開始したとして、親の方が追い詰められて子供に悪影響がある場合もあるからです。根詰めて療育に通ったのに思ったような効果が得られずに、無理心中したケースも聞いたことがありますから。