早期発見、早期診断に思う−発達障碍と虐待

所謂、知的な遅れがない自閉症スペクトラムのことを、高機能自閉症だとか、高機能広汎性発達障碍と呼び、アスペルガーもそこに分類されます。

知能が普通ということは、発達がほぼ月齢通りということなので、これは素人には発達障碍であると見抜くのはかなり困難な状態であり、自分の子どもは発達の遅れがないから定型発達だと思いこんでいるお母さんも多いのではないでしょうか?

しかし、発達の偏りはありますので、指示が通りにくかったり、落ち着きがなかったり、感覚の過敏があり、偏食があったり、なかなか育てにくいお子さんであります。

これが、悲劇を産みだすのです。

お母さんは、あくまでも自分の子は定型発達だと思っているので、強く怒れば指示が通ると思っていたり、ママ友さんの子どもにできることが自分の子どもにできないと苛立って、言葉による虐待だの、いうことを聞かないからと無視したり(ネグレクト)、ひどいと暴力を振るうだのと言う、児童虐待に発展しやすいのだそうです。

愛知小児の虐待専門外来の先生の記事を読んだところ、虐待されている子どもを調べたところ、その多くが、知的な遅れを伴わない発達障碍だったことがわかったそうです。

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うちのまめこも、一番初めに悩んだのが、指示が通らない。親の言うことを聞かず、勝手に動き回ったり、さわってはいけないものをさわって、よそのうちの物でも壊したりするということだったのですが、そのときに、一番初めに受けたアドバイスが、

「お母さん、こういう子どもは、怒ってしつけてはいけませんよ。いいことをしたときに褒めてください」

だったのです。

そのアドバイスを早く聞けたおかげで、おばあちゃんやパパに「お前が厳しく育てないからこんな風になるんだぞ!」と怒られても、わたしはちゃんと説明することができました。

早くめぼしをつけることによって、子どもを無駄に傷つけられなくて済んだのかもしれません。