発達障碍の子どもの診断なんていったい何の役に立つの?

って、わたしは思います。
知的に遅れがあって、特別児童手当をもらえるなら、
診断を受けることによって、保育園や幼稚園にはいるときに加配をつけてもらえるなら、
手帳をとることによって、税金の控除やテーマパークの優待を受けたいのなら、
あるいは診断を受けるメリットというのはあるのかもしれません。

あなたのお子さんは、
自閉症スペクトラム障碍です」
と言われて、自分の育て方が悪かったわけじゃないんだとほっとするお母さんの話を、保健センターの医者から聞きましたが、子育ては、診断が下った時点で終了するわけでもないのに、ほっとするなんてあり得ないし、ほっとしたところで一時的な問題だと思います。

あなたのお子さんは、
「場面緘黙です」
と言われて、ああ、なるほど! と思うお母さんもいるかもしれませんが、それも一時的なものだと思います。

診断が下ったところで、薬物療法で完治するだのそういう問題ではないからです。

いろんなネットの記事を読んでいると、療育を受けることによって得られるのは、障碍の克服とか治癒とかではなく、社会に対する適応性が出てくることくらいだそうです。

そんなことくらいのために、こんなに大変な思いをして、療育に母子通園しているんだ・・・って心の底からがっかりした自分がいます。

広汎性発達障碍(自閉症スペクトラム)にとって、大切なのは、どこが得意でどこが苦手で、どういう風に支援すれば子どもの困り感を少なくしてあげることができるかということで、診断名ではないのですとはっきり書いてある教育相談のサイトを見て、

わたしの考えは間違っていないのだと思ったのでした。
(住んでいるエリアによっては診断が下っていないと療育も受けられないことがあるので、この場合は診断が子供の役に立つのでしょうが、わたしの住んでいるエリアでは、「言葉の遅れ」と医者に意見書さえ書いてもらえば、療育を受けることができるのです)