知的ボーダーの年中さんがいじめにあっている? 

療育を受けず、保育園に入ったが、給食の時間に立ち歩いたり、砂場でお友達に砂をかけたり、劇の本番の時に自分をフォローしてくれる女の子を舞台から突き落としたりしていた男の子がいました。

 

はじめのうちは、男の子5人くらいとそのママでグループになっていましたが、年中になったころに、次第にほかのママ達から距離を置かれるようになって、挨拶しても無視されるようになったそうです。

 

その子のママから相談を受けましたが、IQは80くらいだから、知的障害ではないそうです。医学的には障害ではないのでしょうし、IQ70前後で手帳を持っているママからしたら、うらやましい悩みなのかもしれません。しかし、困り具合というのは、IQの数値だけではわからないものです。

 

年長クラスに手帳を持っている男の子がいますが、幼少時から手厚い療育を受けたうえで入園していて、ママも子供のことをよくわかっているからか、いじめに遭ったり、仲間外れにされたりはしていません。

 

最近は、仲間かずれにされて困っていると言っていた男の子も年中の後半になり、他害もすこしは落ち着いていて、年中さんの劇の発表会では同じクラスのほかの子のフォローを受けながら、ちゃんと演技できていて、成長したねと思っていましたが、ある日の保育園の帰りのことでした。

 

「〇〇君(その困り感を持っている年中の男の子の名前)って、バカなんだよ」

と、年長クラスの男の子が大きな声で言いました。

そんなこと言っちゃだめだよ。とは、なかなか言えず、後でこっそりと先生には言っておきましたが、よその子を注意するのも難しいですね。

 

なんで年中さんの彼ばかりが、いじめに遭うのか、それはよくわかりません。人が好きでかかわろうという気持ちが大きいからでしょうか。でも、相互的に遊ぶのは難しいみたいです。せっかく社会性も伸びてきたのにと喜んでいた矢先の出来事でした。