発達障害のお子さんの将来について、不安に思うお母さんのお話

療育園で知り合った。お母さんのお話です。

彼女のお子さんは、療育手帳を所持しており、支援学校の小学部に進学しました。

進学の直前に、「うちの子は、将来どうなるのでしょう」と大変に不安そうにしておられました。

現在、障害を持っている人の就労場所として、一般企業の障碍者雇用枠・就労支援A・就労支援Bがあるそうです。これらの雇用は、発達障害だけではなく、精神障碍者や身体障碍者にも窓口を開いています。

 

バブル崩壊後、日本は、なんだかとても変化したと感じています。

わたしが新卒で働き始めたころは、まだまだバブルの余韻が残っていましたが、

それから徐々に、非正規雇用枠が当たり前のように拡大していき、それまで躓くことなく高校や大学を卒業してきた層が、会社の倒産や吸収合併や業務縮小などを理由に、希望退職したり、仕事を失ったり、ある日出社してみたら会社がなくなっていたということを経験しています。そういった社会の変化の犠牲になり、正社員として就職→転職と会社を渡り歩いているうちに非正規雇用に落ち着いている人も決して少なくはないと思います。新卒後、同じ会社で働き続けていても、ボーナスカットや月給カットの犠牲になっている人たちも多いと思います。

 

一部の特権階級層が決めた枠組みに従って、そうではないものが、どんどん貧困化していくというレールを歩かされているわけです。で、特権階級は自らの保身のために、自分たちは犠牲にならないようにしているわけです。卑怯ですね。で、結果が、老人はお金を持っているけれど、その子供の層は貧困化していて、さらにその子供はどうなるのかなという感じなのでしょうか。

 

閑話休題

障害を持っていない若者ですら、将来どうなるかわからないのですから、発達障害のお子さんのお母さんの不安はもっともっと深刻ですよね。一般企業の障碍者雇用に潜り込めるのは、まだまだ限られた幸運な人たちのみで、残りはA型・B型を利用していると思うのですが、そこでの給料は本当に少ないです。でも、それって適正な給料なの? 

 

そりゃ不安にもなりますよね。

 

子どもたちが幸せになれる社会を残してあげるのが、わたしたち大人のするべきことだと思うのです。わたしができることは、こうやって意見をブログに書くことくらいです。このつたない記事が誰かの目に留まりますように。